05/03/29

なんとかミュンヘンのホテルからアップロードできます。といっても半日で19.95ユーロ。なななんと日本円にして約2700円!高いです。こちらにはもちろんネットカフェなどもあるのですが、ホテルの周りはアウトバーンに囲まれているのでちょっと探せそうもありません。ロンドンのホテルも1時間1ポンド、約220円だったので、先日のローマ字を載せるだけでも大忙しでした。

ロンドンでは、一日目はバッキンガム宮殿やロンドン塔、ロンドン橋など名所を見学し、午後からはbrothers and sisters programといって、大学生がひとりづつ班についてくれてロンドン市内を自由散策しました。

The first day of London, we did the sites, such as the London tower and the london bridge. In the afternoon, one college student went with each group to do a free sightseeing tour around London.

二日目はウィンザー城と大英博物館見学。ちょうど女王陛下が滞在中の旗があがっていましたが、もちろんお互いに知る由もありません。ウィンザー城の中はイギリスの歴史の脈々とした流れを感じさせるもので、生徒もすっかりのみこまれていました。大英博物館では、ガイドさんが20人ずつ案内してくれました。ふだん歴史にあまり興味がなくても、本物を前にすると別。古代アッシリアやギリシアやローマ、エジプトの展示を前思いを馳せている様子で、じっと聞き入っていました。ガイドさんの説明も大変わかりやすく、ギリシアのパルテノン神殿がかつては巨大な女神像が祭られていたのに宗教が変わるたびに破壊され、あげくの果てには火薬庫にされたおかげで、上にあった彫刻まで吹き飛んでしまった話、その後吹き飛んだ石を近隣の住民が家を建てるのに持ち去ってしまったり、売られてしまい、かなり荒れていたが、それが私費を投じてそれが救われた話など(私が個人的に聞きかじって書いているもので、正しくは専門書をお読みください)、先生、生徒関係なく興味津々で聴きました。中には、「この説明なかったら、でかっ!で終わってたわ。」という声もあって、どんなに世界史の苦手な生徒でも環境がこれだけ恵まれると、おもしろくてつい身を乗り出すのは海外研修ならではだと言えます。

The second day, we visited the Windsor Castle and the British Museum. Two Guides guided us around some of the most famous articles. Even though some students do not like the subject world history, every each of them was quite intent as they listened to the guide.

さてドイツです。空港から空気が違います。日本人にとってはおそらくほっとする空気です。融通が利かないこともありますが、それでもほとんどのことがきちんと計画通りに進むこの国の国民気質は日本人にあっているのかもしれません。ロンドンのホテル出発が6時台だったせいでみんな眠そうでしたが、飛行機でぐっすり眠って回復。昼からは科学博物館の見学に行きました。ここでもガイドさんが説明をしてくれます。驚いたのは、ライト兄弟の飛行機や初代旅客機、Uボートなど、すべてが本物ということ!レプリカは日本でも目にしますが、ドイツ政府が独自ルートで集めた数々の展示物は驚きの連続です。さすがに女の子の中でも全く興味のない子は少々グロッキーでしたが、それでも「すごいのはわかる!」となんとかついてきていました。ここは世界でも最大級。ツアーを一周するとなんと16キロにもなるそうです。この日は飛行機の展示と船の展示だけを見ました。

We flied to Germany. In the afternoon we visited the museum of science the name of which I am not sure of(sorry). This is one of the largest museums in the world. It is said that if one takes a tour around the whole musem, the distance will be about 16 km! So we just saw the areas of airplanes, ships, and submarines. What is surprising is that everything is real, like the airplane flown by the wright brothers, the first airplane to carry passengers, and the famous U boat are all here for people to see and touch. We may see recreations of these, but not the real ones.

05/03/25

マルタを離れロンドンへ向かいます。ここマルタに到着して以来、最高の天気が続きました。一度も雨が降らず、晴天のみ。気温は最高気温が16度から20度程度。実は私たちが到着するまでは異常に寒かったとかで、本当に天候に恵まれました。また生徒たちはスティと授業を終え、一人一人がちょっとずつ成長しているのがわかります。ここからは、引率者にとってはちょっとつらい6日間(笑)、でも生徒たちにとっては楽しみにしていた修学旅行をかねた旅行となります。

サイトについては、おそらく今日でいったん休憩となります。ネットが使えなくなるからです。あとはネットカフェやビジネスセンターを探してはみますが、スケジュールからいってもおそらく文字をアップロードするのが精一杯だと思います。それではあと6日、応援よろしくお願いいたします。

もし、文字だけでも載せることができそうなら、私の個人的なblogに掲載するかもしれません。URLはhttp://plaza.rakuten.co.jp/kinkx/です。

We will leave malta for London today. We've had beautiful weather since we arrived. No rain, sunshine and blue skies everyday. We were blessed. The students had a fruitful stay here. Each one of them seemed to have grown up a bit, learned to be a little more expressive. From today on, we will have 5 more days of sightseeing. Three days in London and two days in Munich.

As for the home page, I am sorry to inform you that it will be closed for a while. I will however try to put some information on my personal weblog if possible. The URL is as follows:

http://plaza.rakuten.co.jp/kinkx/

05/03/24

なななんと先ほどお土産を買っていたら、ラジオニュースで突然引率者の名前が!今回の研修を国民の多くが聴いているニュースで紹介しているではありませんか。実は昨日マルタの観光庁を訪れ、大臣からお話をいただき、さらに集合写真も撮ってもらいました。その関係で、大々的に紹介されたようです。おそらくあさって(明日は国民の休日で新聞も休み)の新聞に載るのではないでしょうか?生徒一人一人に写真をもらったので、ぜひ保護者の方も見てあげてください。左のギャラリーにも写真を載せました。

We were astonished to hear our group leader's name from the radio! We group leaders were doing some shopping in a nearby jewerly shop this evening. The shopkeeper was listening to the news on the radio, which was in Maltese. Suddenly, the name "Seiji Tanaka" was pronounced. Also heard were "EC" and perhaps "Kindai." We felt very proud. In fact, our group leader Mr. Tanaka gave the shop keeper his name card and introduced himself. It was the day before when we visited the tourism office and had the chance to meet the minister of tourism. We also had our photograph taken. This was probably on the news and will maybe reported in the newspaper later on. (click to see gallery; Limestone Heritage, and visiting the minister of tourism)

05/03/23

午後から石切り場のミュージアムとマルサシュロックという漁村に行きました。いま、ちょっと時間がないので、また夜中くらいに日記と写真をアップします。(そろそろ出発ですので)マルタもあと一日。あっと言う間でした。

We visted the Limestone Heritage and a fishing village. There is little time this evening, so I will upload picture later, around midnight japan standard time. Only one day left in Malta, time really flies.

05/03/22

午前中はいつもの授業、そして午後はボーリングに行きました。体を動かすのはいいもので、チームごとに分かれてかなりの盛り上がりでした。1ゲームは価格に組み込まれているためフリー。ちなみに値段は1.55マルタリラで、日本円にして500円弱。いつも思うのですが、マルタの物価はあまり安くはありません。EUに加盟したこともあり、全体に上昇しているようです。ただ、例外もあって、車は手に入りやすくなったとか。そのせいか島の大きさにしては信じられない台数が走っています。

In the morning, usual classes at EC Paulo Court. We went bowling for today's activity. Students had one free game. They were quite excited and having a lot of fun. The cost for one game is 1.55, about 500 yen. The price is not so low here in Malta, compared to Japan, which is said to have the highest price range in the world. Price may have gone up since Malta joined the EU. There seem to be exceptions, though, the prices of a European cars has fallen a little, I was told.There are so many cars on the roads of Malta.

 

05/03/21

マルタのBLUE GRTTO青の洞窟です。どこまでも透き通る海を小舟で移動します。エメラルドグリーンの海、真っ赤な珊瑚も見えたりして、洞窟の中は神秘的とも言える美しさ、生徒たちは船から身を乗り出してカメラ片手に写真を撮り続け、はしゃいでいました。しかしあまりの美しさに途中で言葉を失い、じっと風景を見つめている生徒も。言い表せないほど、というのはこういうことだったんですね。

この日は他にも古代の動物の骨が発掘された洞窟にも行きました。当時地つながりだったため、熊やシカ、カバの骨などがたくさん発見された場所です。日本で言うならばナウマン象の発掘現場でしょうか。しかし残念ながら多くの生徒はあまり興味をもてなかったようです。日本で見慣れているからでしょうか。やはりこの日の収穫は、マルタブルー、ということで、締めくくります。

The pictures are from Blue Grotto of Malta. We took a boat ride. As we entered the caves, the sea was the color of emerald, as far as eyes could reach. We could also see corals in vivid reds. In the first place, all the students on my boat were taking photoes, every one of them with cameras and cell phones in the hands. After a while, they just lost their words, seeing the sight. The scenary was so beautiful that it was just beyond words.

05/03/20

そして日曜日。セントジュリアンの美しい港でたくさんの生徒をみかけました。みんなすっかりマルタになれたようです。自分の街のように友達同士で歩いていました。

Sunday again. Many students were seen along St. Jullian Bay. It seemed that they have gotten used to things, they were strolling as if It were their hometown.

05/03/19

土曜日で学校が休みなので、終日観光です。本当にここは学ぶことがいくらでもあります。歴史も深く、自然も豊か。生徒が理解しているのかしていないのか、今はわかりませんが、一生モノの経験をしているのは間違いなさそうです。

スケジュールは:ラバトの町のSt. Paul教会のカタコンベ→ブスケット公園にてランチ→ディングリクリフ→ハジャールイム→ビルゼブージャビーチ→モスタドーム

カタコンベは地下墓地として知られていますが、キリスト教が国教ではなかった当時に、日本で言う隠れキリシタンのお祈りの場のような役割を果たしていました。中はひんやりとしていて、神秘的な感じがしました。アガペーテーブルのいう丸い石のテーブルが2カ所あり、そこでは死者とのお別れの食事をする場となっていたそう。また、遺体を安置していた縦長の穴がいくつも連なっています。これらはすべて石の中をくりぬいて作った建造物です。

ブスケットには大統領の夏離宮のような宮殿があり、元々はヨハネ騎士団の団長の館として使われていました。当時狩猟が盛んで、狐狩りやうさぎ狩りを楽しんでいたところです。現在は公園として一般住民に開かれており、冬は特にピクニックや散歩に訪れる人が覆いそう。柑橘系の木が立ち並び、イングリーゼやクラウンマリーゴールドなど黄色を基調とした美しい花が咲き乱れています。生徒たちはみんな家で作ってもらったパックランチをぱくついていました。

ディングリクリフは標高250mで、マルタ島で最も標高の高いところです。海際は断崖絶壁。しかも日本のように柵などはいっさいありません。近づいて写真を撮っているのをみるとひやひやしました。海は真っ青で空との境界線がなく、不思議な光景を醸し出しています。

ハジャールイムはゴゾ島のジュガンディーヤ遺跡と同じ頃の紀元前3000年ごろのもの。ハジャールイムの意味はBig Stone。そのままです。 白い巨石が真っ青な空に映えます。

ビルゼブージャはマルタ南部に位置する港町。どこまでも透き通ったビーチ。本当にきれいでした。生徒たちはビーチを走ったり、海に足をつけたりと思い思いに過ごしていました。

モスタドームは19世紀に27年かかって建てられました。ドームの直径は39メートル、世界で3番目に大きいと言われています。この教会、実は奇跡があった教会です。時は1942年。第2次世界大戦の空襲のとき。爆弾が投下され、厚さ3mもあるドームを突き破って落ちてきたのです。ところが、爆発しなかったため、ドームは穴があいただけですみ、けが人も一人も出なかったというのです。その爆弾のレプリカが今も飾ってあります。この日はグッドフライデーのミサの為に普段はケースに入っているキリスト像などが出され、美しく飾られていました。マルタには実は小さな教会が400もあると言われ、信仰心の厚さをうかがわせます。

Since it was Saturday, and there were no classes,

05/03/18

St.Martin's College最終日。昼からはCultural Integrationといって、マルタの生徒との交流です。最初は、近高生がたくさん教室にいるところへ30名ほどのマルタの生徒がやってきて、お互い少々気まずい雰囲気になりました。そこへ食べ物が運ばれてきたのですが、マルタの生徒が突然つまみぐいをしたではありませんか!近高生も負けずに食べ物を見つめています。そこへ副校長先生登場。つまみぐいを止めるのかと思いきや、「これはマルタの伝統的なパイの一種です。どうぞー。」というお言葉。目をらんらんとかがやかせていたマルタ生徒も近高生も思わずパイに群がります。この時点で収集がつかず、一瞬どうなることかと思いました。

しかしそこは近高生。男子生徒のコマ回しにはじまり、教室のあちらこちらで折り紙などが始まります。こちらの女の子もいろとりどりの紙によってきました。徐々にintegrateし始め、お互いに話をしたり、住所を交換したりと活発な活動が始まりました。最後に歌(ビリーブ)を歌うと拍手喝采。みんな一生懸命歌った上、練習の甲斐あって、美しいハーモニーが際立っていました。さらにカントリーロードを歌って間髪を入れずスピーチ。中島くんの即席のスピーチでしたが、堂々とできていたので、気持ちはしっかりと伝わったようです。

その後、アートクラス。粘度でレリーフを作りました。マルタの生徒たちのクラスで一緒に作ったので、名前を漢字で書いてあげたりして、生徒同士仲良くやっていました。そしてバスの時間。ぎりぎりまでねばって全員無事に作品を完成させることが出来ました。よく見てみると、マルタ十字や、マルタの文字、楽しかった思い出などをモチーフにしている生徒も数多く見られました。実はマルタに来てから何の問題もなかったわけではなく、少々心配なこともいろいろとありました。外国での長期滞在ですから何もないというわけにはいかないのです。でも、今日の生徒を見ていると、本当にマルタへ来てよかったということを実感しました。

05/03/17

今日の午後はイムディーナへ出かけました。イムディーナはマルタの昔の首都で、Silent Cityという別名があります。現在たった300名しか住民がいないからだとか。

スケジュールは、イムディーナ到着→イムディーナの歴史を映画(?)で学習→大聖堂見学→フォンタネラ→帰宅 と、今回はきわめてシンプルです。マルタの歴史は古く、5000年以上前までさかのぼります。フランスやドイツなどとは違い、やはり地中海文化の奥深さを感じました。

毎回教会を訪れていますが、今回も圧倒されました。写真が禁止なのでお見せできないのが残念です。とあるサイトに写真がありましたので、詳しくはそちらをごらんください。床の細かいモザイク模様の大理石、巨大な祭壇、壁の彫刻は言うまでもなく、吸い込まれそうな美しい天井画にステンドグラス。生徒も、これでもか、これでもかと続く美しい細工に驚いていました。

フォンタネラは古くからあるカフェ。ここのチョコレートケーキは絶品です。交渉の末、高校生価格1ポンド(イギリス領だったせいか、こちらの人はマルタリラのことをポンドと呼びます)でケーキとコーラ(?)をゲットすることができました。甘さ控えめでかなり濃い味のケーキで疲れを癒しましす。

そういえば、最近生徒はThank youとSorryを連発するようになりました。基本的なコミュニケーションが身に付いてきて、徐々になじんできたようです。とはいえ、なかなかほとんどの生徒ははずかしくてマルタの生徒に話しかけられない状態。明日が最後のSt.martin's Collegeの日。最終日までに友達はできるのか。。。。(今年度のみ、1週間の休日のためこの学校での勉強は一週間だけになるのです。次の週は系列の英語学校での学習となります。)

05/03/16

午後から首都バレッタを観光しました。ギャラリーの写真には前回宮殿を見学したときの分も含まれています。マルタは国土自体が淡路島の半分くらいなので、観光バスもあっという間に目的地に到着します。学校からバレッタへもあっという間。時間が有意義に使えます。観光の際には必ず現地のガイドさんがついて説明をしてくれます。この日のジョージさんは陽気なマルタ人。ちょっとしたマルタジョークを交えて話していました。なかなか集まってくれない生徒たちに、「はーい、もっとよってください。ハンサムじゃないけどね、噛まないよっ。」生徒はハンサム?どこが?と思いつつ、ジョークらしきことは理解できるようでした。

スケジュールは、バレッタ到着→Upper Barrakka Garden(絶景の公園)→Great Seige展→St. John's Co.Cathedral(聖ヨハネ教会堂)→観光庁訪問→帰宅

Upper Barrakka Gardenはグランドハーバーを見下ろす絶景の公園です。バレッタは実際は半島になっていて、この公園からは周辺の3つの町を見ることができます。湾全体を見渡せるポイントで潮風に吹かれながら思い思いに写真をとったりガイドさんの説明を聞いたりしました。

Great Siegeとはマルタのオスマントルコの大包囲戦を指し、かなり充実した展示でこの歴史的な戦いの全貌を知ることが出来ます。中ではリアルな人形や模型、テレビ映像、音響などで体感できるよう工夫されています。前にも書きましたが、マルタの歴史を少々。

マルタの最近の歴史としては、1530年、神聖ローマ帝国のカール5世(スペイン王カルロス1世)が聖ヨハネ騎士団の本拠地をマルタに置きました。はじめは何もないマルタでしたが、騎士団も徐々に土地への愛着がわき、マルタを守り抜こうという意識が強まりました。オスマントルコにとってもマルタはどうしても手に入れたい島でした。そしてとうとう、1565年、オスマントルコ軍がせめてきて、Great Siege(大包囲戦)となります。兵力、武器ともにトルコ軍の方が圧倒的に優勢でした。とくにトルコ軍の巨大な大砲は分厚い壁を打ち抜く用設計された当時最新鋭の武器でした。騎士団を中心に一般市民も勇敢に戦い、マルタ近辺の海は赤く染まり、道路も血で滑りやすくなるほどだったと言います。最終的にトルコは指揮官スレイマン大帝を失い、軍全体の意識が弱まったのと、マルタへの援軍が派遣されたことで、トルコ軍は敗退することになります。その後、マルタはトルコはもちろん各国から自らを守るため、現在の首都の地域に強固な砦の建設を始めました。当時の騎士団長ラ=バレッタに因み、町はバレッタと名付けられました。

教会は圧巻です。外装はほかのヨーロッパの教会よりもシンプルですが、内装はヨーロッパいち。ライムストーンでできた壁には一面彫刻が施され、床は総大理石。床自体が墓碑の役割も持っていて、400墓碑で構成されています。それぞれの墓碑には色の微妙に異なる大理石でモザイクの美しい模様が施してあり、二つとして同じものはありません。生徒たちの一部は最初、「また古い建物!」などと言ったりもしていましたが、この細工には驚いて、食い入るように見ていました。それだけでもヨーロッパに来た甲斐があるというものです。内部には騎士団の出身言語別に8つの言語の礼拝堂があります。奥の礼拝堂にはカラバッジオの絵「聖ヨハネの慙首」が飾られています。騎士の中でも許された人しか入ることができなかった礼拝堂です。カラバッジオは光と陰を巧みに使った画家で、罪を犯してローマを追われ、マルタへ37歳でやってきて、2年間ほど滞在し、この絵を書きました。その次の年には短い生涯を閉じました。

最後に訪問した官公庁では、広報の方の歓迎を受け、記念にマルタの帽子をもらいました。

05/03/15

今日はたくさん編集ができたので、一挙掲載です!QUICK TIMEをダウンロードしてぜひビデオも見てくださいね!

今日は午後からスポーツインテグレイトといって、現地の生徒とスポーツ交流をしました。大縄跳びは圧倒的にこちらの勝利。あまりの上手さに現地生徒があっけにとられるくらいでした。綱引きはいい勝負。そしてバスケットボール。近高男子は圧倒的に優勢。なんどもゴールを決め、女の子から拍手喝采をもらっていました。女子フットサルは若干マルタの方が優勢でしたが、こちらも負けてはいませんでした。たくさんビデオを撮ったので、また明日にでも載せたいと思います。生徒のみんなはストレス発散ができて、今晩はぐっすり眠れることでしょう。

05/03/14

本当に毎日たくさんの方にアクセスしていただき、うれしく思っております!ただ、ここまでできるのは今年だけ。来年からはコスト削減のため、ネット環境がないホテルになるので、本当に今回かぎりの出血大サービスです!こんな内輪ねたを書いても仕方がないのですが、日本では考えられないことに、マルタにはLANのあるホテルがほとんどありません。ですから、ワンランク下げると、もう128kbモデムの世界。こうした写真のあるホームページは、まず作れません。でも何でもコスト削減の時代。それが方針ならば従うしかないのです(涙)ということで、今回はいいホテルを格安で紹介してくれたこちらのプランナーに感謝!で、がんばってサイト作りをしたいと思います。それから、応援メールをいただいた保護者の方々、本当にありがとうございます。がんばります!

今日のスケジュールは、まず朝礼。そして昼まで授業、そして午後は首都バレッタにて大統領のパレス見学。

朝礼では由良くんがスピーチをしました。マルタの生徒が笑ったので、本人は複雑そうな表情でしたが、それは英語がおかしかったとかではなく、例えば、「英語がちょっとだけ話せる」といっているのに、すらすらスピーチしてるや〜ん!というような笑いでしたから、すごくよかったと思います。マルタでは公用語は英語とマルタ語。でも、マルタ語で普段結構話したりするので、こちらの生徒にとっても、日本人の日本語とは感覚が全く違うのです。ある意味英語だけが公用語の国での研修より肩身の狭い思いをすることはないかもしれません。

初めての授業ですが、緊張していたのはほんの一瞬。普段から学校でもOC1で外国人教師の授業を受けている上、国際コースの友達同士だから、すぐに歓声があがるようになっていました。もちろん授業にはちゃんと積極的に参加していましたよ!

昼からのパレス見学。言ってみればホワイトハウスですね。こちらの学校の校長先生(とってもすてきな女性の方です。ちなみに事務長もとてもきれいな女性の方だとか。なんだか憧れてしまいます)が案内役をしてくださり、マルタの歴史を学びました。このパレスはライムストーンで作られています。マルタの建物はほとんどすべてがライムストーンのため、全体が美しいレモンイエローをしています。パレスの建築はバロック様式。夏はかなりあつくなる地方なので、中庭がもうけられています。建物の中には甲冑がずらりと並び、大統領が市民と謁見する部屋、外交官と謁見する部屋、パーティなどをする部屋など、見学しました。

マルタは地中海の真ん中に位置する島なので、かなり歴史が複雑です。今日わかったこと。最近では、1500年代からヨハネ騎士団の統治。オスマントルコに何度も攻撃を受けて耐え抜き、その後1798年にはナポレオン軍がやってきてフランスの統治、1800年代になってイギリスの統治。(歴史は地中海通信に詳しくのっています。)他国の利権に振り回され続けた歴史がそこにはあります。マルタが独立したのは1964年。マルタ共和国成立は1974年。そして2004年にはEUにも加盟しました。独立してから現在7人めの大統領だそうです。

大統領には残念ながら外国に滞在中のため謁見できませんでしたが、マルタの歴史がぎゅっと凝縮されたような場所で、ここで説明を受けたのは本当に有意義でした。生徒たちは明後日の午後バレッタの観光をします。そのときにまた美しい町並みをレポートできればと思います!

05/03/13

にちようび。生徒たちはスティ先や友達同士で思い思いに過ごしているようです。引率者も今日はオフ。3キロほど歩いて近くの町まで行きました。海がきれいで感動。真っ青で半分エメラルドグリーン。海岸線には浸食された岩。町並みに感動。一本裏道にはいると、古い町並みがそのままで、まるで映画のセットに迷い込んだよう。食べ物に感動。やはりイタリアに近いせいかイタリアンはおいしい。日曜なので店はたいてい閉まっているのですが、レストランでパスタを食べることができました。明日からの一週間に備えて今日はゆっくりしたいと思います。

05/03/12

マルタは主にマルタ島、ゴゾ島、コミノ島の3つの島から成り立っています。今日はその一つゴゾ島に行ってきました。

本日のスケジュール:バスでフェリーターミナルへ→フェリーに25分ほど乗ってゴゾ島へ→ジュガンティーヤ神殿→ビクトリアの町:大聖堂、チッタデル(要塞)→お土産屋さん(ゴゾレース、ゴゾガラス、フィリグリー(銀細工)など→シュレンディー(ビーチ)→タピ−ヌ教会→アズールウィンドゥ(碧の洞門)

行きのフェリーはあいにくの曇り空でしたが、潮風が心地よく、甲板に出て髪をなびかせていました。ゴゾ島ではバスに乗り換え、まずはジュガンティーヤ神殿へ。ここは、今から約5000年前に建てられたもので、ギザのピラミッドよりも200年も古いといわれています。マルタでは巨人女神が崇拝されていました。名前の由来も英語でいうgiantやgiganticなど、「巨人」や「巨大」を表しています。ここは世界遺産にも指定されています。一見大きな岩があるだけですが、5000年前を想像すると、永遠を意味する赤に塗られた神殿は非常に神秘的です。

ビクトリアはゴゾ島一の町で、人口のほとんどはここに集中しています。マルタにもともとキリスト教が入ったのは70年頃といわれていますが、その後イスラムとキリスト教徒の支配権争いがたびたびおこり、国を守るためにどんどん堅固な要塞を作っていきました。それが現在のチタデルです。チッタデルはほかの町や海を見下ろす標高250mの高台にあります。

タピーヌ教会でまず驚かされるのはネオクラシック様式の外観やステンドグラスなどはもちろん、どういうわけか奥の部屋にぶら下げられたギプスなどです。よく見ると、「皮膚病が治った」などという手紙もあり、壁一面に写真や絵、赤ちゃんの洗礼服などが飾られています。これはこの教会の由来に関係しています。昔近くにある教会に熱心に通っていた信者がいましたが、あるとき、この教会の場所で馬車の事故に遭います。ところが、怪我一つ負わなかったため、「これはきっと神の思し召しに違いない」と考えたのでした。そこでここに小さな教会を建てました。現在の建物は第一次大戦中に破壊された教会のあと立て直されたものです。マルタはマルタ騎士団が本拠地にしていたこともあり、歴史的にカトリックにとって重要な場所であることから、この教会を現ローマ法王ヨハネパウロ2世が1990年に訪問されました。

アズールウィンドウもまた世界遺産に指定されています。もともと洞窟だったのが波と風の浸食で後ろまで抜けてしまったため洞門になりました。穴の大きさだけで大きさは高さ100m、幅20m、奥行き40mという巨大なもので、天気のよかった今日などはボートで近くまで行くことができます。詳しくは写真をどうぞ。

歴史的にも勉強になる上、美しい自然も残っているマルタ。今日は天候にも恵まれ、充実した観光となりました。

05/03/11

朝ご飯はホテルで食べました。これが絶品。ドイツ人は元々そんなに朝ご飯にエネルギーをかけないので、ホテルの食事はたいてい本当に質素ですが、今朝は違いました。フルーツから焼きたてのパン、おかず、ジュース、ごはんにみそ汁。ガイドさんによると、フランクフルトではこういったホテルの朝ご飯はまずないそうで、滅多にない経験となりました。このホテルでは、生徒は多くのマナーを自然に身につけたように思います。だれしも高級なところや自分に多少分不相応だと感じるところに足を踏み入れると襟を正します。生徒たちは朝ご飯の時間に早めにやってきて、ロビーでそれぞれ静かに過ごしていました。また、ホテルのスタッフにもきちんと挨拶をし、Thank youがとても自然に出てきていて、早くも語学研修の成果が出ているようにも思えました。

その後空港からマルタへ移動。この日は飛行機が満席でみんなバラバラ。両隣に知らない人が乗っている生徒がほとんどで、ちょっと緊張気味。約3時間の行程で、途中には飛行機の下にマッターホルンが見えたりしました。そして最後にさしかかったとき。入国審査用の紙が配れました。ところが、みんなちんぷんかんぷん。事前に配布された用紙とよく似ているが少し項目がずれていたため、非常にわかりにくいつくりでした。それを見ていたマルタ人の人たち、次々と手伝ってくれたではありませんか。「ここはね、日本の住所を書くんだよ」「それは、結婚する前の名前」「書くのを手伝ってあげる」日本だったらみんな知らない知らないふりをされるのに!喜び以上に驚きを隠せない様子でした。

入国審査を済ませたら、今度は両替。ラゲージの周りと、外で4カ所あり、昨年は大混雑したとか。少し心配していましたが、今年は生徒が自分からすいているところを探して並びにいったため予定通りの時刻に終了。修学旅行などとは異なり、かなりの判断力が求められるのもこの研修です。今のところSo far, so goodという感じでしょうか。

最後に研修先で説明をうけ、ホストファミリーと対面。暖かそうな人たちばかりです。次々と迎えにくる中、不安そうな顔がそこかしこに。どうしても時間が合わなかったり、いろんな小さなトラブルはつきものですが、本人にとっては緊張して変なテンションになっているため、

05/03/10
昨日、フランクフルトに到着。全員元気です。飛行機12時間はかなり長かったのですが、今回はルフトハンザの新しい機種で、そんなにきつくは感じませんでした。途中でおにぎりのサービスなどもあったりして、いたれりつくせりというところです。

さて、昼間はまずバスに乗ってフランクフルトの旧市街まで行き、散策をしました。古い建物がかなり残っていて、ヨーロッパの歴史を肌で感じます。この日は小春日和で、コートがいるかいらないかくらいの天気。マイン川(ライン川の支流)沿いを走っているとカブリオレがオープンの状態で走っていたりしました。太陽が出るとこれはチャンス!とばかりに日を浴びようとするんだそう。

最後にゲーテの生家の前まで行ったところで終了。日が落ちて寒くなったからです。やはりいくら暖かいとはいえ、夜は氷点下。なま足の生徒たちにはちょっとこたえるかも。今の時期、フランクフルトではスカートで歩く人はあまりいない上、制服はいないので、ちょっと珍しい感じに見られました。制服が基本のマルタではもっと雰囲気になじむはずです。

ホテルはかなりグレードの高いところ。ある女の子曰く「こんな場違いなところに!」確かに。かなり高級なところのロビーでスーツケースを持った生徒が40人いるのはちょっと目立ってました。夕食もホテルで。この日はジャガイモとエビのスープ、魚のムニエル、アイスクリームなど。食べ放題のパンとバターが絶品でした。ただ、みんなながーい一日にかなり疲れていて、食事中なのにうっかりうたた寝してしまう人も。夜はぐっすり眠れたに違いありません。

March 9, 2005

とうとう明日出発!朝8時集合ということは・・・なんと家を5時30分にはでないといけないではありませんか!ツライです。しかも教員は残務整理のため今日も出勤して片づけにおわれています(涙)しかも帰国後次の日から仕事なんですよ。びっくりします。

ところでマルタの気温を見たのですが、最高気温がここ一週間13度前後ということで思ったより涼しいかもしれませんね。かく言う私も用意したのが春物ばかり。ちょっと暖かめのはおりものを用意した方がいいかもしれません。では、生徒のみなさんまた明日!遅刻しないようにね!

March 2, 2005

今は試験まっただ中。これがおわったらすぐにマルタへ出発ですね。なかなか準備に手が回りませんが、私自身もたぶんこのままいくとぎりぎりまで動けそうにありません。とりあえず、試験を無事乗り切らなければ。そして3年担任としては昨年資料の整理etcを終えなければ。

写真はマルタの街なみからの一枚。ヨーロッパとイスラムが考査する地中海の島に思いをはせながら。